学生に媚びる大学人

昨日、所属する大学院のFDの一環として、授業実践の検討会があった。2名の報告者が、他大学で実際に行っている授業を模擬授業として披露し、それに対して検討を行った。(細かい点については問題点があるかもしれないが)2名の報告者とも、話し方やパワポの使い方などの技術面では問題なかった。というより、むしろうまかった。

ただ、気になったのはあまりにも学生に「媚びた」発言が多かったことだ。
確かに、学生に対して、「授業中寝ても構わない」、「質問などしなくてもよい」などとは思うのだけど、それだったら大学で授業する/授業を受ける意味なんてあるの?と思ってしまう。
それだけじゃあない。「飲み会のひとつのネタとして何かひとつでも覚えてもらえばそれでいい」。もう教育放棄に近いのではないか?確かにそのニヒルな感じはわからないでもないが、高等教育に多額のお金をつぎ込んで、それで飲み会のネタを仕入れる程度の知識しか伝達しない/できないなら、そんな大学は・・・。

(ただし、日本の高等教育の公的負担はそもそも少ない。ただ、少ないだけで支出がないわけではない。)